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ワキガの原因 – アポクリン腺とエクリン腺とは

ワキガ(腋臭症)とは~ワキガの医学的定義~

ワキガ(腋臭症)とは、アポクリン腺から過剰に分泌される汗が原因で強い臭いを発する状態をいいます。

この臭いは「ワキガ」と呼ばれ、特に日本では忌み嫌われる傾向があります。

日本人ではおよそ10人に1人の割合で発症します。

ワキガの原因

ワキガの原因

ワキガの原因は、アポクリン腺と呼ばれる汗腺から出る汗です。

人間にはエクリン腺・アポクリン腺というの2種類の汗腺があります。

これらの汗腺は全身におよそ400万個あるといわれており、そのうち100万個がアポクリン腺、残りの300万個がエクリン線となります。

この二つの汗腺のうち、アポクリン腺から出る汗がワキガの原因です。

アポクリン腺から出る汗自体は無臭ですが、タンパク質、脂質、糖質やアンモニアなどの成分を多く含んでおり、それが皮膚表面の細菌(常在菌)によって分解、酸化され、さらにアンモニアなども加わり不快な臭い=「ワキガ」になるといわれています。

アポクリン腺は誰の身体にもありますので、誰にでも多少のワキガ臭はあるといえます。

「ワキガ」といわれる人とそうでない人の違いは、アポクリン汗腺の量、大きさの違いが関係しています。

ワキガである人は通常よりもアポクリン腺の量が多く、また大きさも通常より平均して3倍程大きいのが特徴です。

アポクリン腺の数が多く、さらに大きさも大きいため、アポクリン腺から分泌される量も必然と多くなり、そこにエクリン腺から分泌される汗や、皮脂腺から分泌される脂肪が加わることで細菌が繁殖・腐敗し、強烈な異臭を発するのです。

アポクリン腺とは

人間にあるの汗腺の1つで、「大汗腺」ともいいます。

アポクリン腺はわきの下・外陰部・肛門周辺・乳輪・外耳道(耳の穴)など特定の部分に存在します。

人間が持つ400万個ある汗腺のうち、100万個がアポクリン腺となります。

汗をかく役割を担っているエクリン腺に対し、アポクリン腺は体温の調節が目的ではなく、フェロモンの役割を担っています。

仲間同士の確認や異性を引きつけるためにあったこの汗腺の役割も、人間の進化の過程で退化し、今では「ワキガ」として忌避されています。

ワキガ最大の原因がアポクリン腺

アポクリン腺はわきがの最大の原因となる汗腺です。

アポクリン腺から出る汗はエクリン腺から出る汗と比較するとややベタベタとしており、タンパク質、脂質、糖質やアンモニアなどの成分を含む為、エクリン腺から出る汗よりも遥かに雑菌が繁殖しやすいのが特徴です。

アポクリン腺で産出された汗が毛穴から出て、皮膚表面の常在菌が汗を分解することできつい臭いを放ちます。

またエクリン腺から出るサラサラとした汗と一緒に蒸発されると、周りの人にも臭いが届きます。

アポクリン腺は誰にもある汗腺ですが、アポクリン腺が通常よりも多く存在し、そのアポクリン腺が活発化しており、またアポクリン腺から出る汗の量が多い体質であるとわきがを発症します。

陰部から臭いを発する場合は、俗に「すそわきが」、乳房から臭いを発する場合は、俗に「チチガ」と呼ばれます。

アポクリン腺の数は生まれつき決まっている

わきがの原因であるアポクリン腺の数は生まれつき決まっています。

以下の原因から「突然ワキガになった」と感じる人も少なくありませんが、わきがの原因であるアポクリン腺の数は生まれつき決まっている為、体質が変わって突然わきがになるということはありません。

・思春期

・ホルモンバランスの乱れ

・産前産後

・ストレス

アポクリン腺は成長する

アポクリン腺は体の成長に合わせて活発化し、成長します。

子供のうちにワキガ手術を行っても、大人になるにつれ高確率でわきがが再発してしまうのは、手術で取り除ききれなかったアポクリン腺が再生し活発化するのが原因です。

これは体の成長とともにアポクリン腺も成長することを意味しています。

アポクリン腺のある場所

アポクリン腺のある場所
アポクリン腺は、脇だけ出なく、陰部、乳房、外耳道(耳の穴)にも存在します。

陰部から臭いを発する場合は、俗に「すそわきが」、乳房から臭いを発する場合は、俗に「チチガ」と呼ばれています。

エクリン腺とは

人間にあるの汗腺の1つで、人間のほぼ全身に分布している汗腺です。

人は暑いと体温調節の為に汗をかきますが、人間が出す汗のほとんどはこの「エクリン腺」から出る汗となり、自律神経(交感神経)に支配されています。

エクリン腺から出る汗の成分は99%が水分で、無色透明、臭いはほとんどありません。

表皮の常在菌と混ざることで一定の汗臭さは発生します。

エクリン腺の数は300万にのぼり、ほぼ全身に存在します。

わきがの原因とはなりませんが、アポクリン腺から出る汗と混じり合うことでわきがの臭いを強くしてしまいます。

自律神経(交感神経)に支配されており、多汗症の原因となるのがエクリン腺です。

多汗症の原因となるのがエクリン腺

わきがの原因となるのが「アポクリン腺」であるのに対し、多汗症(大量の汗の悩み)に関わるのが「エクリン腺」です。

自律神経に支配されている汗腺で、体が熱いと感じると自律神経の交感神経が活発化し、エクリン腺に体温を下げるよう指示が出され発汗します。

環境に関係なく無数に汗をかいてしまうのが多汗症です。

わきがの約60%が多汗症を合併するといわれています。

エクリン腺から出る汗がアポクリン腺から出る汗と混ざることで雑菌が増加し、一緒に蒸発されることで強烈な臭いを発します。

わきがの直接的な原因ではありませんが、わきがの臭いを強めるのに一役買ってしまう汗となります。

皮脂腺とワキガの関係性

人間の体には汗を出すためのアポクリン腺・エクリン腺の2つの汗腺の他に、皮膚のうるおいを保つための皮脂を分泌する皮脂腺があります。

わきがの臭いを強くする「皮脂腺」

わきがの手術ではわきがの原因であるアポクリン腺と『皮脂腺』を除去してわきがを改善します。

この皮脂腺には脂肪酸が含まれているため、空気に触れて酸化するとわきがの臭いを助長してしまうため手術で除去してしまうのです。

皮脂腺は毛1本に対し1つありますが、これが発達しているかどうかがわきが臭の助長に大きく関わってきます。

つまり、皮脂腺が発達していればしているほどわきがの臭いが強くなりやすいのです。

皮脂腺を活発化させないためには日常生活でもとくに食生活が非常に重要です。

肉の脂身や油っぽいもの、チーズなどが好きな人は皮脂腺を活発化させてしまっています。

また、酸化することでニオイが悪化するので、酸化を防ぐ抗酸化作用のあるものを取り入れるのが良いでしょう。

果物ではトマトやリンゴ、スイカなどに高い抗酸化作用があります。

薄味の和食を取り入れたり、抗酸化作用のあるサプリメントや制汗作用のあるサプリメントを取り入れて皮脂腺の活発化を防ぎましょう。